「冗談でしょ?」自宅ガレージで“八百屋”を開業 最初は行き当たりばったり…今では地域を支える大切な存在に

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  • Опубликовано: 20 авг 2023
  • 長崎市のガレージで青果店を営む松尾 英尚さん一家は、2021年、Uターンで長崎に引っ越してきました。
    松尾さんは帰郷後、地元の “買い物弱者” の存在に気付き、自宅のガレージを利用して青果店を始めました。始めは声さえかけられなかったという農家の人たちとも、今ではたくさんの取引を行うようになりました。
    新鮮さや品揃え、気軽さで地域の人々を惹きつけます。
    Uターンして…これからどうやって食べていこう
    1年前、住宅街のガレージで、手作りの青果店を家族で始めました。
    店内で販売している野菜や果物の数はおよそ20種類。
    朝7時から夜8時まで営業しています。店があるのは長崎市女の都(めのと)2丁目。
    屋号の『めのはち』は、『女の都』と『八百屋』を掛け合わせました。松尾 英尚さん:
    「基本的には長崎で作られたお野菜を置いている」店主の松尾 英尚さんは、長崎市の出身で高校卒業後は県外の大学に進学。
    その後、横浜の会社でおよそ20年間、船の設計をしていましたが、両親のそばにいたいと思うようになり2年前、長崎に戻ってきました。松尾 英尚さん:
    「Uターンして長崎帰ってきて、これからどうやってご飯を食べていこう、何を仕事にしようかっていうことで、ちょうど悩んでいた時期だったんですね。
    (女の都は)坂が急であったりだとか、高齢化がものすごく進んでいるとか、非常にお買い物で困っているっていう話を、近所の人から聞いたんですね」
    坂で高齢化した町で直面した“買い物弱者” 
    両親のために帰ってきた長崎で、松尾さんが直面したのは地域の課題でした。
    都市部にいたときは考えることがなかった“買い物弱者”の存在です。『めのはち』利用客:
    「スーパーは(約5キロ離れた)長与にしかないんですよ。そこまではちょっと行きたくないんですよね。信号越えるし、まち越えるし」そこで松尾さんが考えたのが、自宅で青果店を営むことでした。
    目指したのは、地域の人が通いやすく、誰でも気軽に入りやすい店です。手探りの中、始まった松尾さんの挑戦。
    妻で美容師の奈緒美さんは──妻・奈緒美さん:
    「また何か冗談言ってんのかな…ぐらいな感じで思ってたんですけど、色々調べてやってたんで、そんなに不安になることはなかったですね」子ども3人(自己紹介)
    英刻くん(8):「とっきーです」
    将尚くん(6):「まーくんです」
    風季ちゃん(4):「ふーちゃんです」家族みんなで松尾さんを支えます。
    最初は行き当たりばったり 農家に声さえかけられなかった
    『めのはち』の1日は、朝の野菜の仕入れから始まります。松尾 英尚さん:
    「実際にどうやったらできるとか、どうやってやるんだとか、全くわからなかった。本当にもう、行き当たりばったりで始めたような感じです」知人の紹介で通うようになった時津町の『おがわ巨峰園』松尾さん:「いま“ふじみのり”ですか?」
    おがわ巨峰園 小川 孝行さん
    :「いやいや巨峰。巨峰もだけど、“ふじみのり”も、玉の太りが良くて」
    松尾さん:「凄いですね、形が」市場での競りのほか、農家からも直接仕入れていて、子どもたちも一緒に収穫しています。松尾さん:(風季ちゃんを腕に抱えながらぶどうを収穫)
    「切るよ、ちゃんと(ぶどうを)持ってて。はい、できた」はじめは、農家に声をかけることすらできなかった松尾さん。
    それでも足繁く通うことで、買い物が困難な人たちにも新鮮な野菜を届けたいという想いが伝わり、取引先も少しずつ増えてきました。
    新鮮…優しい八百屋さんです
    農家・坂口マキ子さん:
    「ほとんど無農薬に近い」
    「やっぱり良くないものを食べたくないから。
    孫たちが生まれた頃に、子どもに孫にって考えたときにですね」こだわりの野菜を松尾さんを通して女の都に住む人々へ坂口さん:
    「周囲の方に優しい八百屋さんですよ。“あら、いいことしてるね”と思って」1つ1つ選んで仕入れた野菜や果物。
    新鮮さや種類の豊富さが客を惹きつけています。買い物客:「やっぱり新鮮よね。気軽にね。パッと来られる」
    買い物客:
    「何より安くて、ちょっとしたものが買えるっていうのも、子どもたちも大好きで、よく利用させてもらってます」
    店に来られない人のために…配達サービス開始
    一方で、店を始めて1年、新たに感じた課題もありました。
    高齢や病気などで、買ったものを運べない人や、そもそも店に来られない人がいるという現状が見えてきました。松尾 英尚さん:
    「これからですね、注文をいただいた商品の配達に行ってきます。
    作ってみてわかったんですけど、ここまで歩いてくるのも結構大変だって人がかなりいらっしゃる」そこで松尾さんが始めたのが配達サービスです。
    毎日LINEで商品のリストを配信し、注文を受けて自宅まで届けます。
    人と野菜、そして地域を繋いでいく『めのはち』は、この町の “みつばち” のような存在です。松尾 英尚さん:
    「野菜って玉ねぎとかジャガイモとかお米なんかもそうなんですけど、結構重いんですよね。家まで配達していくっていうのを非常に喜ばれるので」徐々に利用客も増え、手探りで始まった店は、住民の生活を支える大切な存在になりつつあります。松尾 英尚さん:
    「この活動を通じて住みやすい町なっていけばいいなと思うし。
    それによって、皆さんが元気で、長生きしていけるような。
    何か楽しいまち、住みやすいまちになっていけばいいな、と思ってるんです」みんながずっと住み続けられる町になるために。家族一同:「めのはちです!バイバーイ」
    詳細は NEWS DIG でも!↓
    newsdig.tbs.co...

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